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下記の内容は個人的な見解です。

緊急告知

< 酸性洗剤は使わない>

 

『夜光貝』を検索すると必ず上位に出てくる

『夜光貝とサンポール』

数年前からネットでちらほら見かけるようになり、気にはなっていました。

ですが、完全に間違った認識で周知せれてしまっています。

成分からするとほとんど劇物です。

そんな危険な液体で夜光貝を溶かす。

その行為自体ありえないことですが、

それを助長するような、ネット情報やSNS発信がとても多い。

事故でも起きたらと思うとぞっとします。

 

youtubeでもバケツやタライでジャブジャブやっている。

目に入ったら大変だよ

塩素ガスの危険性を知らないの?

みんながやっているから?

子供がまねをしたらとか考えないの?

その廃液どう処理するの?

川に流れたら、土にしみ込んだら?

生物にかかったらどうなると思う?

あり得ない

何で?

いつからこうなった?

その非常識で無責任な発信内容に嫌悪感を抱いてしまいました。

 

夜光貝をサンポールで溶かす?

ものすごく危険で、

めちゃくちゃ環境に悪いです。

重大な事故につながる可能性があります。

『酸性洗剤で夜光貝を溶かす』

という行為は絶対にやらないでください。

(使い方の問題であって、サンポールが悪いわけではありません。)

 

 

 

この先は詳しい説明です

いくつかの項目に分けて説明していきます

 

≪猛毒の塩素ガス≫

酸性洗剤(サンポール)と塩素系洗剤(ハイター等)が混ざると塩素ガス(有毒ガス)が発生します。

サンポールとハイターはひとつの例です。

その他の薬品や洗剤が混ざることでも塩素ガスは発生します。

 

≪塩素ガスの特徴と危険性≫

・ガスの色は黄色(濃度が薄い場合は無色)

・匂いは強い刺激臭。(濃度が薄いと気が付きにくい)

・空気より重く、くぼ地や容器に溜まりやすい。

・配管や側溝で発生した場合は低いところへ流れていく。

・目や鼻の粘膜に強い刺激、粘膜表面は熱傷を起こすことも。

・吸い込むことで呼吸困難・呼吸器系麻痺、気道や肺の組織が熱傷により破壊されます。

●少量の塩素ガスで濃度が薄い場合は、異臭が弱く異変に気が付きにくい。

そのため、長時間の吸引による中毒症状で重症化することもある。

●バケツや便器など、狭く密閉されたところでは濃度が高くなります。

濃度の濃いものを吸った場合、呼吸困難・中枢神経麻痺により『ほぼ即死』もあり得ます。

 

≪主な発生場所≫

塩素ガスはニュースでよくある『異臭騒ぎ』の原因の一つです。

昔から沢山の事故が起きています。

死亡事故も起きています。

身近な薬品・洗剤なので、あらゆるところで発生する可能性があります。

・トイレ

・風呂場

・浄化槽

・排水管やドブ(側溝)

・工場作業・排水

・プールの浄化施設

●『子供のいたずら』これが一番怖いです。

 

≪浄化槽にダメージ≫

・トイレに流した場合

下水(汚水管)が整備されている地域ではピンと来ない人もいると思います。

汚水管が整備されていない地域では、各家庭に浄化槽が設置されています。

生活排水を浄化槽内できれいにし、川などに配水するというシステムです。

浄化槽はいくつかの区画で分かれています。

浄化の原理は、各区画に住み着いている各種バクテリアによる『生物ろ過』によって汚水が徐々に綺麗になっていきます。

 

サンポールは1回の使用量が20㎖となっています。

20㎖(スプーン2杯)までなら浄化槽のバクテリアに悪影響はないそうです。

これが、コップ1杯・ボトル1本・バケツ1杯となってくると話は別です。

夜光貝を溶かすために使った廃液、仮にこれをトイレに流した場合、どれくらいの量でどう影響するかはわかりませんが、バクテリアが全滅したら大変です。

メーカーが20㎖までは大丈夫と言っているのだから、コップ1杯でアウトかも。

バクテリアが死滅した浄化槽は浄化能力が無くなり、汚水のにおいが浄化槽から上がってきます。

薬品で死滅した場合は1度汲み取る必要があるそうです。

浄化槽の汲み取りは平均で3万円前後かかります。

 

また、浄化槽には『単独浄化槽』と『合併浄化槽』の2種類あります。

『単独浄化槽』はトイレの汚水のみ、『合併浄化槽』はトイレも含めた風呂場やキッチンなど家庭排水の全てです。

大量の廃液を流す場合、『合併浄化槽』なら、家の水回りどこへ流しても浄化槽への負担のみで済みます。

しかし、『単独浄化槽』の場合は風呂場やキッチンで流した場合は、河川や海に流れ込むことになります。

 

また、下水(汚水管)が整備されている地域だとしても、大量の廃液を流すことはよくないことです。

大量の薬剤が一気に流れ込むことにより、汚水管内で大量の有毒ガスが発生する可能性があります。

団地やマンションなどの集合排水管で起こりやすいみたいです。

地下や汚水管に溜まっていたガスが大雨などで地上に出てくることがあります。

都会の異臭騒ぎなどがいい例です。


≪河川や海へのダメージ≫

下水道・側溝(ドブ)に流した場合

下水道とは、雨水を川や海へ排水するためのものです。

生活排水が流れ込む想定ではないので浄水設備はありません。

沢山の生物が住み着き、最終的には川や海とつながります。

 

夜光貝を溶かした後のバケツ1杯の廃液、浄化槽にダメージがあるのでトイレには流せませんね。

「雨も降ってるし薄まるだろうから、・・・側溝に流しちゃえ」

実際は希釈などほとんど起こらずに、廃液が通ったところは生物が死に絶えます。

 

よく聞く『〇〇倍に薄めれば無害です』って言うやつ、メーカーのご都合主義的発言です。

無害なものなどありません。

薄めれば薄めるほど、より広範囲に、より長時間毒性にさらされることになります。

酸性を中和する方法もありますが、界面活性剤なども多く含むため、生物にとって毒性であることには変わりません。

 

≪原液にも気を付けて≫

原液には10%未満の塩酸が含まれています。

短時間なら皮膚についてもたいしたことはありませんが、傷口・鼻や口内・目などに入った場合は炎症を起こし重大な損傷を負うこともあります。

不注意やいたずらなどによる事故はたくさん起きています。

 

 

 ≪まとめ≫

本来トイレ(便器)の掃除で使うサンポール。

正しい使い方は便器内にスプーン2杯までです。

最近では便器の性能(コーティング)もよくなったため、一般家庭のトイレではほとんど使わなくなりました。

 

結果的にはコップ1杯の廃液を家庭では処分できないことになります。

使い方や危険性を知らない人が、間違った使い方、廃液の処理をしたら重大な事故や環境汚染につながります。

 

真珠や貝ボタンに薬品を使うことはありますが、それはプロの話です。

素人が遊び感覚で、環境に悪いものを目的外使用し、大量に消費・廃棄するという行為はやるべきではありません。

 

また、それを助長させるような内容は、ネット上で発信するべきではありません。

無責任で無神経な行動は、『恥ずべき行為』だと思ってください。

『夜光貝にサンポールは絶対に使わない』

夜光貝なんて削れば光ります、溶かす必要なんかまったくありません。

≪手作り品について≫
●完成品のキズチェックはしていますが、わずかな傷が残ってしまう可能性があります。
商品到着直後、気になるキズを見つけた場合、無料で<磨き直し>を対応したいと思います。その場合の片道分の送料は、お客様のご負担となります。

●厳選した質の良い材料を使用していますが、天然素材のため、自然にできたくすみやヒビ、極わずかな虫喰い穴が残る可能性があります。
この場合、<磨き直し>では対応できませんので、 ご理解の上でご購入下さるようよろしくお願いします。

●注文メールの確認が、遅れてしまうことがあるかもしれませんが 、ご了承ください。