Seamam日記<3> ブログ2010年のまとめ
Seamamブログ2009年のまとめ
このころの夜光貝アクセサリーの認知度はまだまだ低く、夜光貝さえも全く知られていない状態だった。
『ハンドメイド雑貨』というくくりから抜け出し、どうすれば、『ジュエリー』『アクセサリー』という位置づけにできるのか。
とにかく、認知度を上げることに必死だった。
スタンディングホエールテイル
開業(届)したのが確かこの年。これを機に、ショップロゴを製作した。(2010年製作)
夜光貝細工なのになぜかスイジガイ。スイジガイは石垣島にいたころから一番好きな貝だった。
文字バランスはイマイチだが、デザイン的には気に入っていた。
のちに、≪OCN≫のホームページサービスの終了とともに、このロゴも終了。
ショップロゴ、
今のところ、「これだ!」・・・というのはできていません 。
2009年はわずかなイメージを頼りに作っていたので、2010年は物の形を勉強し、デザイン画も書き、少しずつですがアクセサリーパーツ向きになってきました。
2009年は、イルカ・クジラ・モンステラが特にひどかったので、写真で勉強、デッサン画を何度も書いて頭にインプット。
この年も相変わらず、道具はグラインダーと棒ヤスリだけ。
イメージが正確に、より精密になるにつれ、ここから『棒ヤスリ地獄』が始まる。
2009年イルカ
のっぺりとしたフォルムが、
↓
2010年イルカ
輪郭はいい感じになってきました。
時間はかかるけど、棒ヤスリ一本でもここまでできた。
この時期は、『実用性』という部分を全然考えていなかった。
ここでいう実用性とは、強度と、服や髪に引っかかるとか、角張ってチクチク痛いとかそういうの。
後は、立体感と使いやすさ、アクセサリーとしての価値観。
2009年テイル
カブトムシのツノのようなドルフィンテイルが、
↓
2010年テイル(リメイク)、上のパーツと同じものです。
磨き直しついでに、削り直してしまいました。
今見てもいい感じ。
特大ホエールテイル
尾びれの付け根に厚みを持たすことを常に意識してました。
2009年モンステラ
間違ってはいないが、ちょっと気持ち悪い。
↓
2010年モンステラ
素材はマベ貝
あともう少しのような気もするが、やりすぎてもいけない。
溝の加工は加減が難しい。
モンステラデザインは、今もこのシルエットで止まっている。
2010年フラワー
強度を考えてパーツに厚みを持たした。
デザイン的にはまだまだ。
2009年カメさん
ひとつのパーツで表現することはとても難しい。
と言うよりも、甲羅のこと(色模様や厚み)を考えると、使える材料やパーツサイズが限定されてしまい、作っていてまったく面白くない。
↓
2010年カメさん、棒ヤスリで製作。
ボディーと甲羅
二つのパーツを組み合わせることで、デザイン・サイズの幅が一気に広がり、よりウミガメらしくなった。
ただ、デザイン的にはまだあまい。
このカメさん
毎年磨き直しと紐交換を繰り返し、今も大事に使っていただいています。
細かいデザインは割れやすいため、強度を考えてパーツに厚みを持たした。
デザイン的にはまだまだ。
モンステラもカメさんもフラワーも、棒ヤスリだけで削っていたので、とんでもなく時間が掛かり、とにかく大変だった。
両面フラット(キンチャクダイをイメージ)
まだまだ棒ヤスリ。
これを見た人に、「くりぬいた部分も使えるから、一石二鳥だね」、と言われたらしい。?
そんな訳ない。ポンっと抜けたらどんなに楽か。
立体クジラ
棒ヤスリ地獄↓
立体イルカ
この辺のデザインになってくるとまさに『棒ヤスリ地獄』。
「作りたい」が先行しすぎて、毎回泣きを見る羽目に。
今思い出しても、ゾッとするほど時間がかかっていた。
オーダーかんざし
オーダー ブレスレットパーツ
棒ヤス…リ……もう嫌だ
『ルーターさえあれば……』
上の二つの作業で、棒ヤスリの、そして人力の限界を確信した。
(ルーターとはマイクログラインダーのこと)
フルムーンピアス
わざわざ、ダイヤモンドホルソーで抜いていた。
塊パーツ
夜光玉 勾玉 しずく
夜光玉は、まだ手の感覚だけで丸くしていた。
夜光貝スプーン(ルアー)
いろんな魚が釣れた。・・・・が、当然金属やプラスチックの方が使いやすい。
手間を考えると、貝である必要は無いかな。
漁協直販店<海力>に出品
両隣りはモズクとかつお節。
回転式四面ボードはまだこの大きさ。
今は、増設を繰り返し、まるでビルのよう。↓
委託販売用第一弾
ストラップ大
第二弾 バレッタ
第三弾 夜光貝ネックレス
シンプルだけど、オリジナルサンゴビーズとウッドビーズがよく合っている。
オーダーメイド品
ブレスレット
このホエールテイルは最高にカッコイイ。
ピアス用♪パーツ
もちろん 棒ヤスリ♪
渦巻き模様の<渦潮>パーツ
自分では面白いデザインができたと思ったけど、模様が奇抜すぎたためか、当時はあまり受けが良くなかった。
最近ではいろんな人が作ってる。
この年は、デザインの重要性をひしひしと感じた。
何をどう作るかを考えながら、作業するようになってきたので、 だいぶ見れるデザインになってきた。
しかし、 アクセサリーとしての使い方、 素材の何たるかがまだ分かっていない為、失敗もかなり多かった。
棒ヤスリの作業が本気で嫌になってきた。
屋外工房(野良工房)
粉や騒音で迷惑になるので、移動しながら人気のない所で削る。
が、
やはり人が集まってくる。
隣に見に来ているのは、レジェンド漁師。
たぶん日本一じゃないかな~
よくテレビなんかで、
『凄腕の』とかって人いるけど、比べものにならない位にズバ抜けてたな~。
何がすごいって、
感覚と身体能力がすごすぎた。
今、
この時代の年方は、みんないなくなってしまった。
僅かだったけど、同じ時間を過ごすことが出来て、本当に良かったと思う。
経験談や昔話、 今思えば、自分にとって全てが財産かな。
今頃、 みんな雲の上でわいわい酒でも飲んでるんだろうな~
次回に続く